本番での緊張に負けないための練習、心構え

トランペット関連情報

スポンサードリンク

本番での緊張を克服しよう!

コンサート、ライブ、コンクールなど、本番は音楽活動をしている人にとっては一つの大きな目的であり、目標にもなっていると思います。
そして、本番は楽しみでもあり、不安でもあり、多くの人は普段と違った独特な精神状態となり、いつもどおりに演奏できないという悩みを持っている人も多いと思います。
今回は、本番でどうすればいつもどおりに演奏できるか、また、本番での心構えについて考えてみましょう。



本番の演奏が本当の実力?

「本番のときの演奏がその人の本当の実力だ!」と言う人がいますが本当にそうでしょうか?
私はその意見に反対で、「本番ですごく緊張する人は、そのような特殊な精神状態での演奏は本当の実力ではない。」と思っています。
しかし、聴いているお客さんには、演奏者にどんな事情があってもそんなことはまったく考慮されず、聴いたままに判断されてしまうことは言うまでもありません。
本番でも普段と変わらない演奏をするには、「緊張しないためにはどうすればいいか」を考えるより、「緊張しても普段と同じように演奏するにはどうしたらいいか」を考える方が現実的だと思います。
では、緊張しても普段と変わらない演奏をするために、どのように練習をしていけばいいのかを考えてみましょう。



「できる速さ」で練習しておく

指使いが難しいところやテンポが速くて吹きづらいところは家で練習する際「できる速さで」練習することが鉄則です。
よく、難しいフレーズをまだきちんと吹けないのに、本来の速いテンポで何度も何度も夢中に練習している姿を見かけますが、これは「間違ってしまう指使い」を何度も練習しているのと同じです。
ということは、本番の緊張した状況の中では、この何度も練習してしまった「間違えた方の指使い」が出てしまうのは当然のことです。
正しい指使いが無意識にできるまで「できる速さ」で何度も練習することが大切です。



短期間での効率的な練習法

たとえば、本番で難しいソロを吹くことになったとします。
本番まで10日間しかなかった場合の、この10日間の練習方法の一例を紹介します。


<本番で難しいソロを吹くための10日間の練習シミュレーション>
本番 10〜8日前 本番までまだ時間があるころは、正しい指使いを体にしみ込ませるために、ゆっくり確実に吹ける速さで何度も練習します。
例えば1日100回吹くのであれば、10回に1回ぐらいは少し速めに吹いてみたりしてもいいかもしれません。大事なのは、「確実に吹ける速さ」で練習することです。
本番 7〜5日前 すでに3日ぐらい練習しているのである程度は指使いを覚えてきているころでしょう。
そろそろ暗譜の準備もしていきます。本番で譜面を見て吹くとしても、暗譜してしまうぐらいの気持ちは必要です。また、書き譜ソロであっても「自分のもの」にして演奏するにはそのぐらいたくさん練習する必要はあるでしょう。
そろそろ10回に1〜2回ぐらいは本番のテンポで吹いてみましょう。まだ指使いを間違えてしまうようなら、本番のテンポで練習するのはまだ早いです。
本番 4〜2日前 そろそろ本番のテンポで吹けるようになりたいところです。
10回に2〜3回ぐらいは本番のテンポで練習しましょう。でも、本番が近いからといって本番のテンポでばかり練習して、何度もミスしてしまうと、ミスすることを体が覚えてしまい、本番でも同じミスをしてしまいます。
本番のテンポでも間違えずに吹けるようになったら、楽譜を見ないで吹いてみましょう。まだ暗譜できていなかったら、また楽譜を見て何度も練習します。たまに楽譜を見ずに吹いてみて、暗譜できているようだったら、楽譜を見ずに何度も練習していきます。
たまにミスするようなら、またテンポを遅くしたり、楽譜を見て吹くなど、これを繰り返します。
本番の前日 本番前日の練習のコツは、本番より少し遅めのテンポでたくさん吹くことです。
落ち着いた気持ちで楽に練習しましょう。ここまでしっかりとした練習をしてきているので、本番で多少テンポが速くなったとしても吹けてしまうものです。
逆に、この前日あたりに心配になり、速いテンポで練習しすぎて何度も指使いを間違えたりすると、本番で同じミスをしてしまうことがあります。
本番前日は、本番どおりのテンポで数回吹いてみて、ちゃんと吹けることが確認できたらそれで練習を終わりにしてしまってもいいかもしれません。
本番当日 本番当日は、指使いなどを心配するよりも、練習してきたことが100%出せるようにコンディションを整えることに注力した方が良い結果が出るはずです。
いつもどおりのウォーミングアップからはじめ、じっくりと口をならしていきましょう。リハーサルでそこそこ吹かなければならないでしょうから、それ以外ではあまり吹きすぎないようにしましょう。

上に書いた内容は、あくまでもシミュレーションの一例です。
社会人バンドの場合、本番当日になっていきなりソロを吹かされるなんてことは当たり前のようにありますが、学生さんの場合は大抵早い時期からソロを吹くことが決まっているでしょうから、時間をかけてじっくり練習しましょう。



本番で緊張しなくなるには

だれでも本番で緊張するのは普通のことですが、それを何とかして緊張しなくする方法はないかと考える人は多いと思います。
本番前にたとえば

  • 深呼吸する
  • 人と会話する
  • ほかのことを考える
  • タバコを吸う
  • 「の」の字を書いて飲み込む

いろいろあると思いますが、どれもあまり効果はありません。
私の結論は、「慣れるしかない」ということです。
私は以前、あるビッグバンドに約7年間在籍していましたが、そのバンドは年間30回以上の本番をこなすバンドでした。私はそのビッグバンドでは、2ndトランペットを担当していたので、本番のたびに必ず何曲かはソロも出てくるのです。 7年間では単純計算で200回以上本番を経験したことになります。このぐらい本番があると、本番は日常的なこととなり、ほとんど緊張しなくなります。ソロがあっても少し緊張するぐらいでほとんど普段と変わらない気分で吹けるのです。
あまり参考にはならないと思いますが、本番で緊張しなくなるには「慣れること」と言うしかありません。


本番をたくさん経験することは、緊張の問題だけでなく、すべてにおいてものすごく自分を成長させてくれます。本番の機会を逃さないようにし、なるべくたくさん本番を経験しましょう。



本番の心構え

ビッグバンド、あるいは吹奏楽でもポップスやジャズのアレンジものを演奏し、コンサートが盛り上がったときの注意点があります。
それは、吹きすぎてしまわないよう冷静な気持ちを維持することです。
お客さんがすごく盛り上がってくれると、演奏者も一緒になって盛り上がります。そしてバンド全体がつい吹きすぎてしまい、練習のときの2倍ぐらいの大きな音を出し、「これでもか!」と吹きまくってしまうのです。
これもバンド活動のひとつの楽しみでもあるので、あまり否定してはいけないのですが、しかしこれがプロのバンドとアマチュアのバンドの明らかな違いであるのも事実です。
プロのミュージシャンはどんなときでも「いい演奏」をします。盛り上げられることに慣れているというのも確かですが、やはりどんな状況でも冷静にプレイするということができるのです。
気持ちは盛り上がっても、普段どおりに演奏できるよう、冷静な気持ちを維持することも大切です。


スポンサードリンク



トランペット 吹き方 トランペット情報ネット HOMEへ

本の紹介

スポンサードリンク

Copyright (C) 2009-2010, トランペット情報ネット All Rights Reserved.