ロングトーンはやるべきか?管楽器のロングトーンを考える。

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ロングトーンを考える

※ 初心者の方には特に重要な内容となっております。ぜひ最後までお読みください。


管楽器の基礎練習のメニューでまず第一に挙げられるのがロングトーンだと思います。
中学や高校の吹奏楽で管楽器を始めるとまずやらされるのがロングトーンではないでしょうか。
さらには毎日の練習メニューとなっており、毎日何十分もつらい思いをしてやっている人も多いと思います。
当サイトはトランペットをテーマにしていますので、トランペットの練習メニューとしてのロングトーンについて考えてみます。



ロングトーンの目的

ロングトーンに限らずどんな練習であっても、その練習の目的をきちんと理解し、その目的に合った練習方法で行わなければ意味がないばかりか逆効果になることも考えられます。
ロングトーンの目的はなんでしょう?
「安定した奏法を身につけること」ということになるのでしょうか。
具体的には以下のようなことだと思います。

  • 安定したアンブシュアを身につける
  • 口の周りの筋肉を強化する
  • 腹式呼吸を定着させ、呼気を安定させる

このように、トランペットを演奏するためのもっとも基本的なことを習得できるような気がします。


ここまで読んで、「やっぱりロングトーンは大事なんだ、たくさんロングトーンをやろう!」と思われた方、ちょっと待ってください。
実は初心者にはロングトーンをあまりやってほしくないのです。



初心者にロングトーンは禁物

実は、トランペットを始めたばかりの初心者がロングトーンをやりすぎると、取り返しのつかないことになってしまう恐れがあるのです。
取り返しがつかないと言うと少し大げさかもしれませんが、将来すばらしいトランペッターになれる可能性があるのに、その可能性を少なくさせてしまうかもしれないのです。
それは、


トランペットを始めたばかりでまだ未完成のアンブシュアをロングトーンによって定着させてしまう可能性があるからです。


このサイトで何度も「いい音」を出せるようになることが大切だとしつこく書いてきました。
トランペットの「いい音」とは、太く響きのある豊かな音色だと思います。
この「いい音」が出せるようになるには、長い時間をかけて、さまざまな練習をしていくことで、少しずつ自分のイメージする音に近づいていくのです。
この「さまざまな練習」に、ロングトーンのような、アンブシュアを制約するような練習を入れるのは逆効果になってしまう可能性があるのです。動きのある「動的な」練習をたくさんやり、同時に自分の音色をよく聴き判断していくことで、少しずつ自分の理想とする音色と技術が身についていくのです。



ロングトーン信仰

日本の中学や高校の吹奏楽においては、根強い「ロングトーン信仰」のようなものがあると思います。これはなぜでしょうか?そして、根拠があるのでしょうか?


指導者が果たしてどの程度管楽器事情を理解しているのか?奏法に関しての知識を持っているのか?
指導されている方は音楽についてはプロフェッショナルだと思います。
しかし、「音楽」と「奏法」はまったく別の分野のものなのです。
「管楽器はロングトーンが基本」とだれもが言うからやらせているのではないでしょうか?


もう一つは、ロングトーンはずっと昔から、先輩から後輩へ受け継がれ、「伝統」のようになってしまっているように思います。
初めて吹奏楽部に入ったときから毎日何十分もロングトーンをやらされているうちに、ロングトーンをやることが当たり前となり、「ロングトーンが基本」とだれもが皆、知らぬ間に思い込んでしまっているのではないでしょうか。
とは言っても、みんながロングトーンをやっている中で、一人だけやらないわけにもいかないですね。難しい問題です。



初心者にとって大切なこと

トランペットという、とても難しい楽器を選んでしまったあなたは、同時に計り知れないほどの感動を手に入れられる可能性もつかんだことになります。
その感動を手に入れるために初心者がやるべきことは、
「いろんな練習をたくさんやること」です。
たとえば、毎日いろいろな曲を片っ端から吹く。これだけでもきちんと続けていけば、十分上手くなれます。
ただ、少しでも効率的に(早く)上達するために、目的別にさまざまな練習をする必要があるのです。

  • タンギングの練習
  • リップスラーの練習
  • 音階の練習
  • インターバル(跳躍)の練習
  • 曲(表現力)の練習

など、このような目的別の練習をすることで、それらのテクニックが早く、そしてしっかりと身についていくのです。これらの練習はすべて、動きのある「動的な」練習です。
毎日ロングトーンに使っている何十分もの貴重な時間を、このようなさまざまな練習に充てることをぜひともおすすめしたいのです。


これらの練習をきちんとやることで、一番最初に言いましたロングトーンの目的の「安定した奏法」もしっかりと身についていくのです。


多くの優れたトランペット奏者や指導者がロングトーンを強く勧めています。でもトランペットを始めたばかりの人がすぐに取り掛からなくても大丈夫です。さまざまな練習をしていき、自分のアンブシュアというものがある程度定着してからロングトーンを取り入れても遅くはありませんし十分に効果もあるはずです。
初心者はまずは自分の音をよく聴き無理のない練習から始めていきましょう。


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